顎関節症
あごが痛い・顎が開きにくい方へ
近年、顎が痛い・顎が開きにくいとお困りの方が増えています。
何処の何科にかかったらいいのか?とあちこちを回ってから来院される方も多くいます。
当院では、10年ほど前から、顎の痛み(顎関節症)の治療に取り組んでいます。現在までに800症例
以上行っています。
治療法も確立されてきており、為害性の少ない治療が可能になって来ています。
原因
不明な事が多いのですが、顎の関節が左右や前後に狂ってしまっている場合がほとんどです。
症状を早く見極め、極力原因を見つけることで、早期に症状の改善が得られます。
- スポーツや事故などで以前に顎を打ったことがある
- 頬伺をつくのが癖になっている
- 寝る時の姿勢が変
- 歯軋りや歯の食いしばり
- 稀に、無理な歯の治療、歯の矯正治療
一般的治療法
薬物療法
筋肉を柔かくするもの、痛みを止めるもの、炎症を抑えるもの、があります
スプリント療法
スプリント(マウスピース)を用います。硬いものや、柔かいもの、上顎にしたり、下顎に入れます。基
本は寝る時に使います。
これは、歯軋りを睡眠中にする患者さんのものです。色をつけて、噛み合わせの問題点を考察し、治
療していきます。
生活習慣改善指導
歯の食いしばり、歯軋りを防ぐようにします。大きなあくびも厳禁です。
パンピングマニュピレーション
ほとんど口が開かない人に行います。関節内に注射をして口を開けるようにします。
内視鏡下顎関節受動術(提携先大学病院へ紹介になります)
関節円盤が極度に変形してしまっている人に行います。しかし、ここまで重度な人は稀です。
パンピングマニュピレーション
パンピングマニュピレーションは、開口量20mm程度の
患者さんが対象になります。
パンピングとは、顎関節内に、まず、局所麻酔を行い、そ
の後、関節窩内を洗浄します。
患者さんは、麻酔のため、痛みがなく、スムーズに開く事
ができます。また、関節内液の浄化ができます。
顎関節治療・スポーツスプリント
以前から行われているスプリント療法、関節腔内への生理食塩水灌流によるパンピングマニュピレ
ーション。また、補綴的スプリントをガイドとした、臼歯部バイトアップ法を行っております。
また、ハードなスポーツをされる方(ラグビー、空手、ボクシング)には、最適な噛み合せで、快適な
スポーツと大切な歯牙の保護が出来るように、患者様に合わせたものを作製します。
スポーツスプリントの作製
本症例の患者さんはラグビーをしています。以前は、既
製品を使っていましたが、使用していたにもかかわら
ず、前歯を折ってしまいました。
外傷の治療後、型を取って、患者さん自身にぴったり合
ったスポーツスプリントを作製しました。
即時重合レジンによるハードタイプのスタビライゼー
ションスプリントです。適応は、開口困難の患者さんの
治療に用います。症状によって厳密に噛み合せを調整し
ます。
スプリントの作製