山梨県甲府市小瀬町の歯科

歯の根(根管)は、1本ではありません

2023/11/04

歯の根の治療を根管治療と呼びます。

適切な治療が行われてても、どうしても一定の割合で再度病気が再発することがあります。

あいざわ歯科クリニックで統計的に再発が生じる問題は2つあると考察しています。

1つ目は、根管(歯の根)の破折(クラック)

2つ目は、若い方に多い側枝の存在です。

側枝は、歯が若い時にはとても多く存在するので、一番太いメインの根管を封鎖しても、幾つも存在する側枝を完全に封鎖することはひじょうに困難です。

歯の根管 側枝の存在 あいざわ歯科クリニック

歯の根管には、複雑な側枝が存在します

この症例は、10代の患者さんがぶつけてしまい、歯の神経が死んでしまったために、歯の神経を取り除き、根管治療を他医院で行ったのですが、すぐに痛みが生じたため、紹介されて、あいざわ歯科クリニックを受診しました。

特殊な造影剤で確認したところ、X線でわかる範囲で、3つも側枝が存在しました。

再度根管治療を行い、根管を完全にきれいにした後に根管の完全封鎖(根管充填)を行い、治療を完了しました。

根管充填8年経過 あいざわ歯科クリニック

根管充填8年経過しました

 

その後、特に病変が生じることなく、維持されています。
しかし、歯は大きく修復されているために、再度歯が破折してくる可能性があるので、検診ごとに歯冠部の状態を見ていく必要があります

山梨 あいざわ歯科クリニック

 

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