山梨県甲府市小瀬町の歯科

親知らずの歯に近い神経

2021/09/20

親知らずが顎のなかに存在していると一生うちに問題を起こす場合がかなりの高率であります。

このため、かなりの確立で親知らずの歯を抜かなければなりません。

しかし、親知らずの歯は水平に倒れている事が多く、このような歯を、

「水平埋伏智歯」と呼び、歯を抜くためには、歯茎と骨の一部を除去し、歯を露出した上で、手術を行う必要があります。

3次元エックス線撮影装置である、CT撮影を行い、0.1mm単位で治療計画を立てて、それを実際に精密に実行していく必要があります。(このように、比較的複雑な外科処置を伴う場合には、CT撮影は健康保険が適用されます。)

そして、顎の骨の中には、神経や血管が通っていますので、それを損傷せず、そしてしっかりと治癒できるように手術を行う必要があります。

下顎管に近接する神経の名称 あいざわ歯科クリニック

CTでは、比較的正確に、長さを計測できます

下顎管に近接する神経の名称 あいざわ歯科クリニック

親知らずの真下には、下歯槽神経の管が接するように交通しております。

 

下顎管に近接する水平埋伏智歯 あいざわ歯科クリニック

CTを前後からみても、抜く対象の歯と神経の穴が近いことが分かります

下顎管に近接する神経の名称 あいざわ歯科クリニック

また、神経は、顎の骨だけではありません。 舌の接触の感覚を伝える、舌神経も、顎の骨の窪みの近辺を通っており、こちらも傷付けないように手術をする必要があります。

 

この方は手術は無事に終えることが出来ましたが、なかなかここまで高度に神経と接触している親知らずは珍しい気がします。

山梨 あいざわ歯科クリニック

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